一人で歩んできた人生から、二人で歩む人生へ。
この一年はまさに二人で歩む人生に向けた準備期間だったように思う。
ニュージーランドを北から南まで二人で歩いたその道のりは山あり、谷あり、笑いあり、涙あり、まるで私達がこれから歩む人生の縮図かのようだった。
歩きはじめて4日目、延々と続くビーチ歩きで右足に激痛を感じながら歩く時間は本当に辛く、果たしてこの先歩き続けることができるのかという不安とどうしようもないほどの痛みに逃げ出したいくらいだった。
ヘタる私にノブは手を差し伸べ、何事でも無いかのように私のバックパックを前に抱え、そんな状況にあっても尚、ビーチに打ち上げられた貝をまるで子供みたいに嬉しそうに拾い集めながら歩いていた。
「俺一人でゴールすることは簡単だけど、それじゃあ意味がない。一緒に歩くことに意味があるんだよ。」
結果ではなく過程を大切にするノブらしい言葉が胸に響き、涙が溢れた。
ノブの言葉はそのままこう言い換えられるようだった。
「俺一人で生きることは簡単だけど、それじゃあ意味がない。一緒に生きていくことに意味があるんだよ。」
ノブと離れ離れで過ごしたこの半年間の日々は、まさにノブとどんな人生を歩んでいきたいかを考えるのに十分な時間だった。
ウーフの日々や沢山の人々との出会いから、力を合わせて暮らしを育み、営むことにこそ二人が一緒に生きていく価値があるんじゃないかと強く思うようになった。
そして、自然が与えてくれているその恵みをいただき、身体と知恵を使えばそんなにお金をかけなくても私達は暮らしていくことができるということを身をもって学んだ日々だった。そしてそんな日々は大変なこともあるけれど、お金では決して手に入れることのできない豊かさで溢れていた。
アメリカンインディアンのことわざにこんな言葉がある。
最後の木が枯れ、川が汚染され、最後の魚が釣り上げられてはじめて人間はお金は食べることができないことに気がつくものだ。
本当だよね、いくらお金があってもお金は直接的には食べられない。地球という星、自然環境無くして私達の暮らしは成り立たないのだ。だからこそ一人一人がそのことに敬意を払い、節度のある暮らしをしていく必要があるように思う。それは地球のためになり、更には回り回って私達自身のため、未来を生きる子どもたちのためになるのだから。
食料を自給し、エネルギーを自給し、自然と調和した暮らしをしたい。
いつからかそんなことを心の奥深くで思い描いていたけれど、私にとって一人で実現するにはハードルが高くて、そんな暮らしを共につくっていくパートナーを探し求めていた。
そして、出会った相手がノブだった。
今まさに思い描いた世界の方へとゆっくりと、でも着実に向かっているように思う。しかも二人で!
それが何より嬉しい。
ABOUT US のページでノブが言っていたけど、私達の繋がりは本当に更なる自由に向かっていくんじゃないかな〜
さて、今日はいよいよ日本に向けて旅立ちます!
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