新しいウーフ先に来てあっという間に一週間が過ぎようとしている。
とても居心地がよく、ウーファーを大切にしてくれるので、こちらもそれに応えて一生懸命働きたくなる場所だ。
そんな私の毎朝の日課は鶏のエサやりと小屋の掃除。
動物が好きかと言われたら、どちらかといえばあまり好きではない。
生理的になんとなく受け付けないのと、関わり方がよくわからない。
鶏は目の感じが怖くて近寄りがたい。
が、動物があまり好きではないのでできません!とは言いたくないし、何より任された仕事を責任をもってやりたいという気持ちの方が強かったので、しぶしぶ引き受けた。
ここには採卵用に三羽の鶏がいる。
鶏が卵を産む場所は蓋式の屋根になっていて、蓋を開けると見事に毎日三個の卵がそこにあるのだ。
鶏は一日一個卵を産む。
聞いたことはあったけど、実際に体験したことは無かったのでこれには新鮮な驚きがあった。まるで魔法のよう!
蓋を開けるのは毎日の喜びと楽しみで、目の前にいる鶏か与えてくれた卵かと思うとその奇跡に自然と感謝が溢れてくる。
どこでどんなものを食べ、どんな環境で育っているかわからない安価なパックの卵を買うより、自分で鶏を育てた方が身体にも心にも遥かにいいな~
今朝いつものようにエサを持って鶏小屋に向かっていると、エサだ~!と言わんばかりに三羽の鶏が小走りで近寄ってきた。
「おはよう!調子はどう?」
と英語で話しかける私。
ふと我に返りハッとした。好意を持っていなかった鶏に対して、自分の気持ちのあり方や態度が変わっていた。
この心の変化には正直自分が一番驚いたし、なんとも言えない悦びがあった。
愛って口にするのはなんか気恥ずかしいけれど、これって愛だ!と気づいた瞬間。
愛情を注ぐって悦びなんだ!
動物のいる暮らしは人の心を育んでくれるのだな~と身を持って実感。
鶏さん、ありがとう!
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