Cape Rainga to Maunganui Bluff
Te ARAROAのスタート地点であるCape Rainga(ケープ・レインガ)に到着したのは、10時30分頃だった。
レインガとは、マオリ語で"飛び立つ場所"という意味で、目の前でタスマン海と太平洋の2つの潮がぶつかり合うこの場所から、マオリの人々の魂は最後の旅に出かけると言われている。
天気にも恵まれ、マオリの人々の神聖な地から私達の旅が始まった。
はじまりのその地の美しさに、この場所に来れただけでももう既に満足してしまうほど。
TeARAROAを歩くと決めなかったら、ニュージーランドにも、この地に来ることもなかったかと思うと、今自分がそこに立っている奇跡を感じずにはいられなかった。
DAY1(11/6) / Cape Rainga to Twilight Beach 0km-12km
歩き始めてすぐに海沿いのコースに出たが、潮が満ち始めて私達の行く手を阻む。
ノブの指示を頼りに、波が引くタイミングを見はからいながら、滑らないように足場の良い岩を選んで歩みを進める。はじまりからすでにワイルド!
ビーチを歩くコースが長く続いたので、裸足で歩くノブの真似をして裸足になって歩いてみたものの想像以上に足が疲れ、足の裏が痛くなってしまった。ノブが「靴のクッション性に頼ってるからね〜」と言っているのを聞いて納得。私の足は靴無しでは歩けないほど、退化しているんだ!裸足で生活している人々のすごさを身を持って感じた瞬間だった。
12kmを4時間ほど歩いてTwilight Beachのキャンプサイトに到着。
テントを立てて寝床を確保し、初日を歩き終えた達成感と疲労感を味わっているのも束の間、「貝を取りにいくぞ〜」と大張り切りのノブ。
潮が引いた岩場でムール貝を見つけたノブは大喜び。しかもかなり大きい!こんな簡単に新鮮な貝を手に入れることができるなんて最高〜
海の恵みに感謝しながら、夕飯においしくいただきました。
ノブが他のTAハイカーにも勧めたけど、みんな苦笑いしながら拒否でした〜
DAY2(11/7) / Twilight Beach to Maunganui Bluff 12km-40km
朝からノブは狩りへ出掛け、マッスルを4つ取って帰ってきた。昔の人達はこうして自然の中へ出かけ狩りをしていたのだな〜とノブのお陰で原始体験。2日目にして既に濃い旅をしている。
朝からマッスルのだし汁で炊いたお米とマッスルを食べて2日目が始まった。
今日から3日間かけて歩くNintey Mile Beachは全長88kmもあるニュージーランドで一番長いビーチだ。
はじめはビーチの美しさに感動しつつも、変わらない景色を5時間程歩き続けるとその美しさを楽しむ余裕も無くなり、ただ黙々と歩く。
今日は28kmを7時間かけて歩いた。
全身筋肉痛と疲労感でぐったり。バックパックの重さで肩周りや背中はガチガチだ。ヨガをして身体を伸ばして、セルフメンテナンス。ヨガをすると身体が楽になるので、身につけておいて良かったな〜とつくづく。
夕飯は岩場へ出かけて取ってきたカサ貝のスープでホッと一息。食べることが本当に旅の原動力だ。
夜中になると雨が降り出した。テントに強く当たる雨や風の音で何度か目が覚めては眠りについた。そんな中、首元に冷たさを感じ、雨の雫が落ちてきたのかと寝ぼけ眼で首元に手を伸ばすとなんとそこにはカタツムリが!びっくりして思わず放り投げてしまった。今思い出すだすだけでもぞっとしてしまうけれど、出だしから色んな体験をしています。笑
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