DAY2 9月8日(金) 曇りのち晴れ
朝5時、外の明るさで目が覚める。
昨日は雨で外に出られなかったこともあり、7時に就寝。途中、結露した水滴が顔に落ちてきたり、雨や風の音で何度も目が覚めてしまい、熟睡できずに朝を迎えた。身体は昨日の疲れと筋肉痛と狭いテントで10時間も寝ていたせいでカチコチ!
テントの外に出るとどんより曇り空。太陽の光が恋しい。
6:50 朝食
朝食後は白駒池の周りを散歩。
遊歩道が整備されているのでぐるりと一周歩くことができる。ここは日本の貴重な苔の森にも選定されていて、苔の観察会なるものも定期的に開催されている。
苔の森が昨日の雨を喜ぶかのように、より一層青々しく輝いている。倒木している木はすっかり苔に覆われそこからまた新しい木の芽が顔を出し、長い年月をかけて生まれた苔の森には、小さな命の営みが溢れ、共生していた。調和した静かで優しい空間が広がる。
森を抜けると太陽の日差しに包まれ、その温かさとエネルギーに、太陽さんありがと~と思わず手が伸びる。素敵な朝のはじまり。
2日目のルートは、白駒池→麦草峠→大石峠→茶臼山→縞枯山→雨池峠→縞枯山荘→北横岳ヒュッテ→北横岳→亀甲池→双子池。
コースタイムは6時間45分。今日も長い一日になりそうだ。
8:50 出発
2日目で一番しんどかったのは茶臼山。昨日の疲れと長く続く急勾配にバテバテの私。ノブはどんどん登っていくけれど、私は全然ついていけず時々立ち止まっては一息ついて一歩一歩ゆっくりと歩いた。
頭の中では、こんな辛い思いをしてまでなぜ私は歩いているのか…とネガティブな感情がぐるぐる。
そんな時にふと浮かんだのが、ご飯のこと。がんばって歩いた後においしいものが待ってるんだ!と思ったら、少し気が紛れて前向きな気持ちになった。ノブのおいしいものを食べよう作戦の効果を早速実感。これならニュージーランドもがんばれそう!笑
楽しみがあるって大事だな〜
縞枯山を通過した辺りから、雲が切れ青空が顔を出した。
歩いている中で嬉しいことといえば、美しい景色に出会うことはもちろん、目的地が見えたあの瞬間!ついに辿りついた〜というあの喜びといったら、歩いたからこそ感じられるもの。そしてものすごく大きな達成感と充足感に満たされるのです。歩く原動力はまさにこの体験にあり!
目的地の双子池(雌池側)には15時頃に無事到着。
雌池に荷物を置き、水を入れるボトルを片手にテント泊の手続きをしに山荘へ。ノブが事前にチェックしていたブログにテント場から山荘までは距離があるから荷物は置いていった方がいいという情報があったそう。10分ほどかかったので身軽で行って大正解!ブログ情報ありがたや〜
双子池ヒュッテ こちらで手続きをして、水場やキャンプ場の案内を受ける。テント泊は1人につき800円/泊
双子池は雌池と雄池からなり、雄池は水場になっていて直接池の水を飲むことができる。ちゃんと保健所の検査を受けていて問題ないそう。
おいしい水をたっぷり確保したあとは、テント場へ戻り寝床の準備。木々に囲まれ目の前に池が広がる美しいロケーション!
最近は直火で焚き火ができる場所は少なくなっているが、ここは直火オッケーということで、さっそく木や枝を集めるノブ。
そして、次にはすっぽんぽんで池の中〜 この人本当野性児!笑 最高です!
ケイも泳いだら〜と誘われたけど、寒くて泳げません。
この日の夕飯はバーニャカウダー風ソースのディップ!ライ麦パンと缶詰のカキやタコをディップしていただきました。そして最後には余ったソースにパストサラミと水を加えてスープに。冷えた身体が温まる〜(写真は食べることに夢中で撮り忘れ!)
連日の雨で木が湿気っていたのでなかなか火がつかなかったけど、着火剤や持っていた紙を駆使し、無事に焚き火もできました〜
夜になるとぐっと気温が下がったので、焚き火のおかげで暖がとれて何より!
夜空にはキレイな星空が広がり、流れ星も見れて大満足な一日の締めくくり。
がんばって歩いてよかったな〜と喜びを噛み締めながら20時頃眠りについた。
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