この頃はスコップを使って土を掘ってガーデンのメンテナンスや植樹、雑草抜きの日々。

地面を覆い尽くして生える雑草は簡単に抜けるものもあれば、地中深く伸びなかなか抜けないものもある。丁寧に土を掘りながらその根の行く方を追いかけ、根っこが切れないように微妙な力加減で引っ張っり、スルスルと抜けた時のその感覚といったらもうたまらなく気持ちがいい。

土を掘り起こす度に姿を現わす、白い幼虫やセミの幼虫、ミミズや見たこともない虫たち。土の上から見ていただけでは想像もできない世界が大地の下に広がっていた。

思わず「わぁ〜!」っと口にしてしまうような不思議な感動が私の中で沸き起こる。

が、感動も束の間、静かに寝ているところをいきなり起こされた虫たちが大慌てする様子を見て、人間の勝手で土を掘り起こしてなんだか申し訳ない気分になった。

抜いては生えてくる力強い雑草と格闘する意味はあるのだろうか?

土の中の虫達の暮らしを邪魔をしていいのだろうか?

もっと人間も雑草も虫達もみんなが幸せに共存できる方法はないのだろうか?

作業をしながらそんな疑問が浮かんできた。

そういえばパーマカルチャーでは、地面を掘り起こさず、土づくりをすると聞いたことがある。

気になったので調べてみたところ、私の尊敬している女性の一人、パタゴニアに住む菊池木乃実さんのブログで興味深い土に関する記事を見つけた。

春分を過ぎて、ぐんと暖かくなり、畑仕事も本番です。昨日は、新しく、水も肥料もほとんどいらない畑、フーゲルカルチャー(Hugelkurtur)を作りました。

フーゲルカルチャーというのは、腐った木や間伐した木などを使って作る畑で、ほとんど水がいらないという優れもの。土に埋めた木が分解されていく過程で、微生物が働いて、窒素などの栄養分が放出されるので、長く置けば置くほど、土は豊かになっていき、木がスポンジのように水を吸い込んでくれるので、保水効果も抜群なのです。

去年は、フーゲルカルチャーの畑に、ジャガイモを植えましたが、真夏の間、週に一度、水遣りをしただけで、あとは、全く水なし。雨だけで、とってもヘルシーな大きなジャガイモが収穫できました。

菊池木乃実さんのブログ「パタゴニアに春到来!水も肥料もほとんどいらない畑、フーゲルカルチャーを作りました。」より一部抜粋ブログはこちらから

草のマルチを敷き始めたのは、3年前。ボランティアに来たフランス人のオーレリアンに勧められたからだった。オーレリアンは、土壌改良士で、農家を回って土の質を改良したり、パリの公園やルーフトップにオーガニック・ガーデンを作ったりと、ユニークな活動をしていた。その彼が、うちの土を見て、雑草を刈って、草のマルチを分厚く敷けば、土の質がぐんと良くなると言ったのである。

「草を敷くだけで?」と、半信半疑な私に、オーレリアンは、こう言った。「マルチを上からどんどん積んでいけば、微生物が下の方から徐々に草を分解してくれるので、栄養分が土の中に入って行く。マルチの下にいろんな虫が住むようになって多様性ができるので、害虫の天敵も住むようになり、野菜を育てるのために健全な環境ができる。土の中の湿度が保たれるし、土の温度変化が少なくなる」と。「うちの畑には、ナメクジやハサミムシが大量にいて、草の下に卵を産んで繁殖するので、マルチは良くないのでは?」と言うと、「草の下に、いろんな虫がやって来るようになり、それらが、ナメクジやハサミムシの卵を食べてくれるようになるから、数は次第に減っていく」と言うのだった。なるほど、試してみる価値はありそうだ。

全ての畑とグリーンハウスに草のマルチを積むと、オーレリアンは、言った。「辛抱強く待って。目に見える効果が出るまでには3年かかるから。諦めずに、マルチを積み続けてね。大変な仕事だけど、やる価値はあるよ。保証する!」と。

こうして、3年経ってみると、オーレリアンが言ったことは、本当にその通りだと言うことがわかった。草のマルチを上からどんどん積んで行ったおかげで、分解された養分が土の中に入り、粘土質で茶色かった土が、黒く、ふかふかになったし、マルチのおかげで、以前ほど頻繁に水をやらなくても済むようになり、貴重な水を節約できるようになった。また、草のマルチの下には、それまで見たこともなかったような虫が何種類も住むようになって、ナメクジやハサミムシの数も減ったのである。

オーレリアンは、他にも興味深いことを言っていた。「できるだけ、畑を掘り返さないように。土を掘り返すと、土中の微生物を邪魔することになるので、そっとしておく必要があるんだよ。例えば、野菜を収穫した後は、根こそぎ抜いてしまうのではなく、根っこは土中に残しておく。根っこの周りには、ミミズや微生物がたくさんいて、そこで、養分の交換が行われ、良い土が作られる。特に、マメ科の植物は、根には、窒素が出る粒々がついていて、そこから、土の中に窒素が入っていくので、根を抜かない方がいい」と。

オーレリアンのアドバイスを聞いて、本当によかった。そうでなければ、土の中で起こっている、驚くべき微生物の世界について、考えることもなかっただろうから。

「宝探しと春のタケノコ、驚くべき草マルチの世界」HUFFPOSTに掲載中のブログより一部抜粋 ブログはこちらから

木乃実さんのブログを読むといつもワクワクし、温かい気持ちになる。

目からウロコの土の世界。

人間も雑草も虫達も幸せに共存する方法があるとしたらそれは人間が余計なことをしないことなんじゃないかな〜

私たちにできることはその循環がよりスムーズに豊かになるように知恵を使い手を添えることのように思う。

奥深い土づくりの世界。

とっても興味がそそられます。

カテゴリー: New Zealand

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です