昨日と変わらず朝から雨がザーザー降りだった。残りの食料のことを考えるとこれ以上ここに滞在することは厳しく、荷物をまとめいつでも出られる準備を整えた。

「9時になったら出発する!」とノブ。

青空が見えはじめたものの雲の動きは早く雨が降ったり止んだりと不安定な天気の中、ノブの宣言通り他のハイカーの先陣をきって9時に出発。Blue Lake に立ち寄り、神聖な水をお供に歩きはじめた。

Blue Lake

Lake Constance を越えた辺りから霧が晴れ出し、壮大な景色が目の前に広がりはじめた。山肌に広がる淡い草地の色とゴツゴツとした岩山のコントラストがなんとも美しく、自分がこんなに美しい場所を歩いていることがなんだか夢のようだった。

谷間を抜けたあとは砂利場の急斜面を登った。だんだんと高度が高くなり見える景色が変わっていくので足を止めては後ろを振り返りながらその瞬間瞬間の景色を味わった。

Lake Constance

ピークを越えたあとは天気も完全に回復。天気に恵まれなかったらこの絶景も望めていないので本当にラッキーだ!

下りは急な岩場が続いた。私達は軽量な荷物に加え、クライミング経験があるので楽しみながら下ることができたが、大きくて重いバックパックを背負っているTAハイカーも多く、それでここを下るのだからTAをやる人達は本当にタフだ。

ピークを超えたあとは、谷間を流れる川に沿って平地歩きが続き、いくつもの小さな川の横断を繰り返した。流れが強い川では二人で肩を組んで渡り、無事に渡れたあとには思わずハイタッチ!なんとも気持ちのいい瞬間だった。

Caroline Creek Bivvy

去年出来たばかりの新しい小屋 Waiau Hut。小屋の周りには無数のサンドフライが飛び交い、小屋の中にもサンドフライ!新しさは魅力的だったが、残りの距離数を考えるともう少し先まで行っておきたいというノブの判断で、日が陰るまで歩いて今日は久々のキャンプ。

テントの中で一息ついたあと、私はいつの間にか破けてしまったレインパンツを縫い合わせた。縫ったところにリペアテープ (テントやウェアなどを修復するための特殊なテープ) を貼り付けて修復完了!

お気に入りのレインパンツだっただけに破れてしまったことはショックだったが、こうして手直ししてまた履けることがとても嬉しかった。ノブのコンパクトなバックパックの中には小道具が色々と入っていて、何かあった時には大抵対応できるので彼の準備のよさに改めて感謝した。思えば壊れたら捨て、新しいものを買うというサイクルが当たり前になっていたなぁとつくづく。直すための道具と手段を持っているというのはとても豊かなことだと思った。ノブと一緒になってから関心するのは、壊れたらまずは自分で修理するということ。彼からの学びは大きい。

夜空には無数の星が瞬き、天の川が美しいラインを描いて流れていた。東京の空でもみつけやすいオリオン座の周りには信じられないくらい沢山の星が輝き、一瞬どれがオリオン座かわからないほどだった。こういう時間を味わえるのがキャンプの醍醐味。いつまでも眺めていたい夜空を目に焼き付けてから幸せな気分で眠りについた。


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